一日一編の法話 動画など
お釈迦様は、私たちが人間に生まれてきたことのありがたさを次のようにたとえられています。
「台風が吹くとき、地上に一本の針を立て、高い山の頂から糸をたらす。その糸が地上に立てた針の穴に通るよりもなおありがたいことである」
人間に生まれてくることの難しさを、ありえない絶無のたとえで教えられています。
人間に生を受けた稀有な人生を無駄に費やしてはなりません。
自他の身を粗末に扱ってはなりません!自分のあり方を大いに反省せねばなりません。
ハスはスイレン科の多年草で、インドなどの原産。
古くは大陸から渡来し、青、黄、紅、白の四種とされ、特に仏教とのかかわりの強いのが白蓮華。
泥中より生じ、清らかで香気ある花を咲かせます。
蓮華は開花前、すでに果実を宿し、花のうちに過去・現在・未来の三世があることを表しています。
汚濁に染まらず、まみれることのな蓮華は、大衆を「教化救済」する菩薩にたとえ表されているのです。
「清きこと蓮華の如き」 の心でありたいものです。
常に仏道を求めて正しく生き、人に愛情を持って尽くすような人間を天は必ず守ってくれます。
正直な人には神の加護があるという言葉のとおり、「天道人を殺さず」で日々の糧は授けられます。
人間はいいときばかりではありません。災難や病気、いつかは死を迎えます。
その時にはありのままに受けとめればよいのです。
生かされていると素直に思う気持ちが人生にとって大事です。
宝物とはお金、宝石、子宝でしょうか。
これらは皆形のある宝です。
形ある物は失ったり盗られたり、こわれたりしていつか無くなります。
しかし心の宝物や一度もらったら死ぬまでなくなりません。 そしていくらでも人に分けてあげられます。
お釈迦様の説かれたお経の中にはこの心の宝物(知恵)が沢山あります。
仏様の知恵は限りなくあるので、もっとっもらって欲しいと願っています。
お経を読むということは、ご先祖や亡くなった人のためばかりではなく、生きている者が仏様の教えを聞かせてもらって、正しい知恵を授かることなのです。
人は一生の間に「自分のもの」として数多くの所有物を貯め増やしていきます。
ところせましと調度品を買いあさったり、物に振り回されて人間の方が小さくなって生活していることが多々あります。
増やすことに没頭はしても減らすことを忘れてしまっています。
仏教では「省事」といい省きを捨てることに心配るのも大切と教えています。