一日一編の法話 動画など
思慮に欠けると、人は感情に走って怒りを爆発させます。
けんかした者はその理非にかかわらず双方とも負けという、けんかの両成敗は、相手に負けたということではなく自分自身に打ち勝つことができなかった自分に対する負けです。
お釈迦様の教えに
「怨みのない心は相手の怨みを消すことができる」とあります。
お互いに傷付け合わず平穏無事で過ごしたいものです。
世の中には知らない方がよいこと、知ることの不幸があります。
知ればこと腹も立つが知らなければ仏様のように平穏な境地でいられます。
「聞かぬが仏、見ぬが極楽、無知は幸福」などの語をてんじて「知らぬは亭主ばかりなり」の川柳のように、当人だけが知らずに平気でいるさまをあわれみあざけっていう語もあります。
平穏な境地でいられる「知らぬが花」が幸せですね。
山に入って思いっきり深呼吸をすると気持ちが爽やかになります。
漢字では書く呼吸の「呼」とは息を吐くことであり呼が先にあるように、吐く息を大切にすることで体内の炭酸ガスを放出し、より多くの酸素を吸収して人間の持っている偉大な力「自然治癒力」をより強くするといいます。
相手と自分の調子を合わせることに「呼吸を合わせる」、気持ちがぴったり一つになる事を「息(意気)が合う」といいますが、呼吸は他の人との調和を生む力になるのです、
真心をもって他人の過失、欠点を思う時の叱りや忠告は相手に通じます。
しかし感情からの忠告は、自分の心を満足させたい優越感からのものですから相手には伝わりません。
相手のことを心から思っての叱りなのか、自分を満足させたいための自分の都合ばかりでいう忠告なのかをよく考えねばなりません。
「馬は川辺に連れて行くここはできても、水を飲みたくない馬に水を飲ませることはできない」
という諺があるように、相手のこともよく考えねばなりません。
叱りつけてばかりいないで誉めてあげれば、周りが明るく楽しくなりますb。