一日一編の法話 動画など
人間は勝手なもので寒ければ暑い夏かよいと思う。暑ければ寒い冬がよいと思う。
寒い暑いと思う間に一年が暮れるとい無味空白な繰り返しをしている人は意外と多いものです。
人は誰でも束の間の存在である自己を省みるとき、正しい眼を持つことは大切です。
自分の利益や成功ばかりを考え、先を急いで方法を選ばないと大きな失敗を招くことになります。時の流れは早い!
時を虚しく過ごすことなく仕事に勉学に励みたいものです。
やろうと思ったら、ためらわずにすぐ始めましょう。
暦の良し悪し関係なく、やろうと決めたその日こそが吉日なのです。
今やらずに後回しにすると、その後のすべてが凶になってしまうことが結構あるので「善は急げ」、今行動する大切さを強調した諺です。
明日以降のことは誰も分かりません。今日一日を自分の一生と思って、先のことでの不安に怯えずイライラくよくよせず「今日ただいま」を大事に生きたいものです。
毎日を無事に過ごすことは難しいですが、平凡に淡々と生きぬくことができるなら、それだけでその人は高貴な人に等しい生活であるという、「無事是貴人」という言葉があります。
平凡を「不満」とするが「幸福」とするかは人それぞれの心の底にあります。
「今朝もまた箒とる手の楽しさよ はかなくなりし人にくらべて」
死んでしまった人は庭を掃くことももう出来ません。それに比べ今朝も庭掃除ができる幸せ、当たり前の中に生きているありがたさを詠んでいます。
「平凡即幸福」ですごしましょう。
定年退職をしたらすることがなくなり「毎日が退屈だ」という人がいます。
退屈とは暇でだれること、精進しようとする気持ちをなくし毎日がつまらなく、あきあきるすことをいいます。
しかし毎日は繰り返しやってくるように思えても、今日という日は二度ときません。
泣いて悲しんでも今日は今日。
幸せをかみしめるのも今日は今日。
今日明日に逢うこともできません。
そう考えたら退屈している暇はありません。
この大切な今現在「日々好日」で過ごしたいものです。
人は必ずという言葉をよく使います。
「必ず行く」「必ず成功してみせる」「必ずやりとげる」「必ず勝つ」とよく言います。
「必」という字は心にくさびを打ち込み堅固な土台を作り、しっかりしたものした漢字だといいます。
間違いなく、きっと、確かにという意を持つ「必ず…」のためにも、今なすべき正しい行動を心に思い念じれば必ず花開く道が待っています。