一日一編の法話 動画など

2022-09-03 12:27:00

 草が生い茂っている原っぱを注意してよく見てみると草むらに咲く小さな花に気づきます。
しかし気にとめてみないと発見できないように、恵まれ過ぎると与えられている幸せを生かすことができずに、他人への羨望だけが強くなって不幸な自分を創り出していきます。

 なんでもない日常生活の中から楽しみを見つけ、幸福という小さな花の存在を知り、心楽しい日々を過ごしたいものです。
 「楽しみは朝起き出でて昨日まで なかりし花の咲ける見る時」。

2022-09-02 10:02:00

 慳悋というのは欲が深く人に与えることをしない物おしみをする心をいい、貪欲は自分の欲しい物に執着して非常に欲の深い心のこと。

 貪る心があれば必ず惜しむ心は伴うもので、それは財産、地位、名誉などすでに得たものは如何にしてでも失うまいと思うのが人の常であり、この念の強さで世間の争いの絶え間はありません。

 生きていく上で欲は必要ですが、必要以上の貪りの心は豊かな生活をさせてくれません。

 「蔵の財よりい身の財すぐれたり 身の財より心の財第一なり」(日蓮聖人)

2022-09-01 01:17:00

 人は悲しい時や嬉しい時、物事に感動した時な涙をながします。
 天地自然の恩恵に対する感激が人の心を動かし、物を愛し人を愛し、天地の動植物を愛することのありがたさを感得できるのです。
この涙こそ、感激の象徴です。

 「山川草木悉有成仏」
自然への感謝感激の涙を大切にしたいですね。

2022-08-31 11:40:00

 思慮に欠けると、人は感情に走って怒りを爆発させます。
けんかした者はその理非にかかわらず双方とも負けという、けんかの両成敗は、相手に負けたということではなく自分自身に打ち勝つことができなかった自分に対する負けです。

 お釈迦様の教えに
「怨みのない心は相手の怨みを消すことができる」とあります。

 お互いに傷付け合わず平穏無事で過ごしたいものです。