一日一編の法話 動画など

2022-06-12 09:40:00

 葬式の意味の一つは目の当たりにした逝きし人の姿を見ることにより、忘れていた死、無常の足音をごまかすことなく聞き、見据えることではないかと思います。

逝きし人が一生の最後に自分の全心身をあげて後に残る者たちち残す遺言の一言があるとしたら

「死ぬんだよ、あなた方もこの私のように必ずその日がやって来る。しかもいつやって来るかわからない。予告なしに、いつ死んでもよいように毎日毎日時間を
大切にいきなされ」

ということではないかと思います。

このいとことを心の奥から聞く、それが葬式の意義であり、そのように毎日毎日を真剣に生きること、それこそが亡き人への真の供養となるのだと思います。

2022-06-11 16:34:00

 仏教では正しきことにひたすら努力・励むことを精進と教え、反意語には怠けおこたることをさす懈怠(けたい)があります。
 なまけは貧乏の温床として強く戒めています。精進には貧乏はありません。

「右は極楽、左は地獄こころ一つが道しるべ」。

貧乏の温床を作らぬ為にも懈怠の心を起こさず、ただひたすら精進して、正しく世を益し自分も益してゆく共存共栄だ繁栄する
精進に徹せねばなりません。

2022-06-10 08:45:00

 「近くに行ったのでついでに墓参りをして来た」という「ついでに...」の言葉を耳にします。
家来がついでに主君を訪ねるようなことは筋道が違い慎むべきことです。

 日本人は一定の考え方にとらわれることなくどんな事態にも対応できる融通性を持ち、和を尊ぶ優秀な民族です。
しかし今の政界や経済界の混乱の一因は、責任を取る人の少なさとけじめのなさにあります。
良いこと、悪いことの意味合いを態度や行動ではっきりさせることが大切です。
「ちょっとついでに」という言葉の使い方を考える時ではないでしょうか。

2022-06-09 09:35:00

 人間の一生はたった一度です。 後になって悔いることのないように、試行錯誤しながら暮らすことが大切です。

 若いうちに有名になったり金持ちになってしまうと、必ずしも幸福とは限らないとよく言われることです。
そのことが原因ではなく、そのことによって起こる思い上がりや奢り、ぜいたくをするなどの怠け心の高まりが
「ウサギとカメ」の寓話になるのです。

 才能はなくとも、辛抱強くコツコツ努力すれば、才能ある人に勝つこともあるのです。
与えられた一生を ゆっくり休まずにあるいていきたいものです。

 

 

2022-06-08 17:08:00