一日一編の法話 動画など
人間の評価は時と共にあり、立場によって異なるものです。
地位があがり裕福になればアリが密に群がるように人は集り、落ち目の逆境になると人は冷淡に去っていきます。
そんな時こそ立ち直るように励まし助言してあげなばなりません。
「人間がこの世に生まれてくるのには神が生きられるだけの幸福を招くもととなる天分を授けてくれている」といわれます。
「棺を蓋いて事定まる」の諺は、人は亡くなった後にその人の生前の真価が定まるというものです。
溜め込むだけの人生でなく吐くこともしてゆったり長閑に生きることが必要なのです。
人間は勝手なもので寒ければ暑い夏かよいと思う。暑ければ寒い冬がよいと思う。
寒い暑いと思う間に一年が暮れるとい無味空白な繰り返しをしている人は意外と多いものです。
人は誰でも束の間の存在である自己を省みるとき、正しい眼を持つことは大切です。
自分の利益や成功ばかりを考え、先を急いで方法を選ばないと大きな失敗を招くことになります。時の流れは早い!
時を虚しく過ごすことなく仕事に勉学に励みたいものです。
やろうと思ったら、ためらわずにすぐ始めましょう。
暦の良し悪し関係なく、やろうと決めたその日こそが吉日なのです。
今やらずに後回しにすると、その後のすべてが凶になってしまうことが結構あるので「善は急げ」、今行動する大切さを強調した諺です。
明日以降のことは誰も分かりません。今日一日を自分の一生と思って、先のことでの不安に怯えずイライラくよくよせず「今日ただいま」を大事に生きたいものです。
毎日を無事に過ごすことは難しいですが、平凡に淡々と生きぬくことができるなら、それだけでその人は高貴な人に等しい生活であるという、「無事是貴人」という言葉があります。
平凡を「不満」とするが「幸福」とするかは人それぞれの心の底にあります。
「今朝もまた箒とる手の楽しさよ はかなくなりし人にくらべて」
死んでしまった人は庭を掃くことももう出来ません。それに比べ今朝も庭掃除ができる幸せ、当たり前の中に生きているありがたさを詠んでいます。
「平凡即幸福」ですごしましょう。