一日一編の法話 動画など

2022-11-16 12:05:00

 三軍の帥(すい)を奪うべきなり匹夫(ひっぷ)も志を奪うべからざるなり
これは論語の一説です。
私の古い知人で、企業を創業した社長が新入社員や若い社員を鼓舞するときによく使っていた言葉です。
 大軍であってもまとまっていなければ、その総大将を討ち取る事は可能であるが、たとえ身分の低い者でも強固な意志を持っていれば、その気持ちを変える事はできない。という意味です。

「王地に生まれたれば身をば髄(したが)えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」
これは日蓮聖人の【操時抄】でのお言葉です。

どちらの言葉も伝えているのは、人間の心は自由であるし、どんな力をもっても支配する事は出来ないという事です。
 人は誰でも何かに縛られています、仕事・約束事・社会の常識・・・。それは仕方のないことですが、心まで縛られてはいませんか?
心をフリーにして今日ものびのびと生きたいものですね。

2022-11-15 13:33:00

日蓮聖人は、強敵の存在こそが人を成長させると言われました。

資本主義の基本原理である自由競争の考え方である「競争の原理」
褒めたたえてくれる味方の存在だけでなく、強敵(ライバル)の存在が非常に大事であるという事をすでに知っておられたのですね。

 まもなく開催されるサッカーのワールドカップ、日本代表の成長の陰にもそれぞれの選手には必ずライバルの存在があり、その存在が、世界の舞台で戦えるスキルを持つにいたったのだろうと思います。そういう視点でワールドカップを楽しむのも一興かと思う今日この頃です。
 そういえば、先月亡くなったアントニオ猪木選手にもジャイアント馬場選手というライバルの存在がありましたよね…。

2022-11-14 13:58:00

 日蓮聖人は 「人の衣服や食料など大切な物を奪えば必ず自分も飢餓に陥るでしょう」と人々を戒めています。

 人間の欲には限りがなく、会社の中で出世したいとか、お金持ちになりたいとか様々ですが、そのために人の手柄を横取りしたり、大切な物を奪ったりしたら必ず報いを受けますよ。
目線を変えて現状に満足しすれば、飢えや渇きから解放されます。欲望を断つことは難しいことです。
が、日々の生活の中での些細なことに感謝し、現状に満足し、精神的に満ち足りた生活を送りたいものですね。
「吾唯足知」足るを知る心で。

 

2022-11-11 11:18:00

 日蓮聖人はこの文章に続けて「さいわいは心より出でて我をかざる」と言っておられます。何気なく口から出た言葉が相手を傷つけ敵を作り、ついには災いのもとになる。
一方心のこもった言葉は幸いをもたらす」という意味です。

 発信元の顔が見えないSNSでの誹謗中傷などによって、若い人の自殺事件を時折ニュースなどで見かけます。
自分がやられて嫌なことは相手も嫌です。「日々三省」で!

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